はじめに
お久しぶりです。
4月になり、気温がどんどんと上がってきました。
既にジャケットを脱ぎ、シャツとスラックスのみの姿が多くなってきた人もいるのではないでしょうか。
にのまえアイテムを引き算する分、残ったアイテムのみで印象付けする必要があるから難しいところです



冬にオシャレだった人が春夏になるとそうでもなくなるのは定番だよね
と言う訳で、今回はノータイのコーデで私が重宝しているサイドアジャスターについて説明したいと思います。
この記事はこんな方々にオススメします!
- オフィスカジュアルのコーデで周囲と差別化を図りたい
- 革靴の色と同じベルトを揃えるのは金銭的に負担が大きい
- そもそもベルトを締めるのが嫌い
そもそもサイドアジャスターとは?
Q:サイドアジャスターとは…?
A:ベルトを締める代わりに左右に付いてるアジャスター(尾錠)でウエスト幅を調整するもの
昔は、パンツのウエスト位置はベルトではなく、ブレイシーズ(サスペンダー)で固定していました。
そして、サイドアジャスターはブレイシーズの補助要素として生まれたのが起源とされています。
なお、最近ではブレイシーズをする人が少数となり、サイドアジャスターの付いたパンツも減っています。



ベルトを通すループがそもそも無いのでベルトを締める必要はありません



ベルト締めなくて良いのはいいけど、あまり見ないデザインだね



そうだね
それは後述するメリットに繋がることでもあるよ
サイドアジャスターのメリット
では、そんなサイドアジャスターを私が何故オススメするのか。
ここではサイドアジャスターのメリットについて挙げたいと思います。
周囲との差別化を図れる
やはりファッションを楽しむ以上、多少の差別化は図りたいと思う人が多いと思います。
その点、サイドアジャスターは他のパンツとは見た目が明らかに異なるため、簡単に差別化を図れるアイテムです。
また、派手な柄や色を用いている訳ではないため、そういう点での差別化は非常に粋であると考えています。
一方、「ベルトを締めないとだらしないと思われるかも」と考える人もいるかと思いますが、心配には及びません。
何故ならベルトレス仕様のパンツはそもそもベルトループがついておらず、代わりの尾錠が付いているため、ファッションに疎い人でも「ベルトをしなくても良いパンツ」なんだと理解してもらえます。
私も7年程サイドアジャスターを愛用しており、若手の時にも「ベルトを締めろ」と言われたことはありません。



他にも、腰回りがスッキリしたり、夏場は軽くて涼しいという利点があります。



起源が古いアイテムなのに、利便性が高いのは珍しいね
ベルトの調達とメンテナンスが不要になる
当然ですが、ベルトレス仕様のため、ベルトを調達する必要がなくなります。
ベルトは靴の色に合わせる等の理由で数本持つ必要があるため、買わずに済むことは経済的にもありがたいです。
また、ベルトの手入れ等も不要になるため、その分ほかのアイテムのメンテナンスに時間を割当てることができます。



個人的には別にベルトは好きではないので、買わないに越したことはないと思います



スーツとか靴を好きな人はいるけど、ベルトが好きな人は会ったことないかも
サイドアジャスターのデメリット
もちろん、サイドアジャスターにも下記のようなデメリットがあります。
ただし、いずれもパターンオーダーやイージーオーダーすることで解決可能なため、はじめの内は既製品に手を出さないことが大切です。
既製品での取扱いが少ない
なんといっても商品自体がレアであり、取り扱っている店舗が限られます。
既製品であればBeamsFが取り扱っているため、HPをチェックすると良いと思います。
ちなみに、私が既製品を買う際はBerwichというイタリアのブランドのものを買うことが多いです。



サイドアジャスターをBeamsF以外で見たことがないですね



ネットで調べたら鎌倉シャツも取り扱っているみたいだよ
既製品の価格が高い
サイドアジャスターのスラックスは本格仕様の商品が多く、通常と比べて価格は高くなる傾向にあります。



体感的には30,000円が最低ラインですね



スラックスにしては大分高いね
そのため、上で記載したとおり、サイドアジャスター仕様のスラックスが欲しければ、オーダーで仕立てることをオススメします。
ちなみに、私がお世話になっている銀座山形屋さんであればサイドアジャスター仕様にしてもオプション料金は発生しません。



イージーオーダーなら12,000円程度で作れる印象ですね



既製品と比べると大分良心的だね
Q:イージーオーダーとは
A:テーラーが保有する複数の型紙(服の設計図)からその人の寸法に合ったものを選び、さらに型紙を微調整して服を仕立てること



スラックスオーダーに関することは別記事にて取り上げる予定だよ
COMING SOON…
ベルトよりもウエストの調整力に欠ける
パンツの両側に尾錠はついていますが、それでもベルトに比べるとウエスト調整の幅は狭まります。
そのため、いかに適正なサイズのものを選ぶかが重要となります。
そういった意味でも、サイドアジャスター仕様のスラックスはセミオーダー等で仕立てるのが無難かもしれません。
なお、ウエスト部分であれば、修理することである程度までは調整できるため、気軽にオーダーしたお店に相談しましょう。



ちなみに、私は調整可能な範囲内であれば積極的に修理を依頼します



持ってる三つ揃いのスーツ全て直したこともあったよね
COMING SOON…
オーダーする際のオススメポイント
Vスリットを入れる
Vスリットとは
パンツのウエスト後方(背中)部分にある切れ込みのこと
立ち座りの動作で圧力がかかる部分に1cm程度の「遊び」が生まれ、動きやすさや耐久性を高める効果あり


サイドアジャスターはベルトによる調整がない分、ウエストのフィット感が重要になります。
後ろ側にV字の切れ込みを入れたVスリットがあれば、後ろ側が多少開くため、ウエストにゆとりを持たせることができます。
市販のサイドアジャスターにVスリットが入っていないものは見たことがありませんが、オーダーの場合はオプションする必要があるため、要注意です。



Vスリットのオプション代は2,000円程度だったと思います



サイドアジャスターとは違って、こっちはオプション代がかかるんだね
タックを入れる
タックとは
ウエスト部分のヒダ状の折り目のこと
スラックスの履き心地と印象に大きな影響を与える要素


サイドアジャスターのメリットで腰回りがスッキリするといいましたが、やはりベルトがない以上、見た目は少し寂しくなります。
そのため、足し算の要素として、タック入っているものを選ぶことをオススメします。
内側に折られたインタックはフォーマル、外側のアウトタックはカジュアル向けになりますが、好みで選んで問題ありません。
Vスリットと同様、サイドアジャスターにタックが入っていない既製品はため、やはり切っても切れない要因なのでしょう。



タック入りスラックスはノータイやジャケパンとの相性が良いので、一度試してほしいです



昔はおじさんっぽいって言われてたけど、最近はまた人気が出てきたよね
裾はダブルで仕上げる
裾ダブルとは
スラックスの裾を折り返した仕上げのこと
足元の存在感が増し、重厚感を生みクラシカルな印象を与えることができる


これはサイドアジャスターに限った話ではありませんが、コーデュロイのような分厚い素材でもない限り、パンツの裾はダブルで仕上げ、足元にボリュームを出すことをオススメします。
ダブル幅は3.5-4.5の範囲で気に入った幅を選べばOKですが、私はいつも4.5幅で仕上げています。
本項について話すと長くなるため、また改めて取り上げたいと思います。



ただし、身長が低い場合はそれが目立ってしまうので、シングル裾で仕上げるのがオススメです



体格によって合う合わないのデザインが出てくるよね
COMING SOON…
おわりに
会社の部署を見渡してもサイドアジャスターのパンツを履いている人は1人いるかという程の珍しいアイテムです。
ただ、手軽に格好良くなれる便利アイテムのため、もっと普及してもらいたいと切に願っております。
それではまた。





