はじめに
お久しぶりです。
気温が暖かくなり、そろそろ春になりますね。
衣替えのため、冬物のコートやスーツをクリーニング出す人もいると思います。
ただ、クリーニングは正しく理解せずに利用すると、大切な衣類の風合いを損ねたり、寿命を縮める原因となります。
そのため、今回はクリーニングの基礎知識と正しく利用する方法について解説したいと思います。
にのまえファッションを嗜む上で、クリーニングの知識は必須科目のため、是非参考にしていただけると幸いです。



意外と誤った知識を持っている人が多いから、早い段階で理解したいことだね
クリーニングの基礎知識
まず前提として、衣類をクリーニングに出す目的は「汚れを落とす」ためです。
そして、汚れは水に溶ける水溶性及び油(ドライクリーニング溶剤)に溶ける油溶性の2つに分類することができます。
それぞれの代表例は以下のとおりです。
水溶性:汗、尿、塩、砂糖、コーヒー、紅茶、醤油など
油溶性:皮脂、チョコレート、カレー、口紅、ファンデーション、油性ボールペンなど
衣類を清潔に保つにはこの2つの汚れを意識した上で、それぞれ処置する必要があります。
水溶性の汚れについて
水溶性の汚れは水に溶けるため、家庭で水洗いや漂白で落とすことができます。
ただし、スーツのようにウール素材のものを家庭で洗った場合、型崩れ及び収縮の発生並びに風合いが劣化する可能性があります。
一方、クリーニング業者は特殊な技術及び洗剤を用いて水洗いをするため、多少のダメージはあるにせよ、そのような弊害は起こりにくいです。
クリーニング業者による水洗いを「ウエットクリーニング」と呼び、水溶性の汚れだけでなく、いやなにおいを落とすことができます。
なお、ウエットクリーニングできる衣類には限りがありますが、洗濯表示タグにドライクリーニングのみと表記されていても水洗いできる場合があるため、個人で判断せず一度お店で相談するのが良いでしょう。



ちなみに、スーツ類は直接肌と触れないため、8割の汚れは油溶性だと言われています



肌に触れるシャツとか下着類は水で洗って、そうでないものはドライクリーニングするのが良いってことだね
油溶性の汚れについて
油溶性の汚れは油(ドライクリーニング溶剤)で溶けるため、小さな汚れはクレンジングオイル等で落とすことができます。
しかし、スーツ類などは家庭での処置は困難であり、お店でドライクリーニングする必要があります。
ドライクリーニングはスーツを濡らさないため、水洗いに比べてスーツの型崩れ及び収縮の発生が起こりにくいことが特徴です。
なお、衣類へのダメージも最小限に抑えることができますが、あくまで最小限であり、回数を重ねることで生地は劣化していきます。
また、ドライクリーニングでは水溶性の汚れは落としきれないため、大量の汗を含んだスーツをクリーニングした場合、ゴワゴワになってしまいます。



それじゃあワイシャツはお店に出しても意味がないってこと?



ワイシャツの場合、高温の水で洗濯するランドリークリーニングが主流だから、水溶性の汚れに対する処置になるね
クリーニングによる弊害
ここまでの説明を見ると、定期的にウエットクリーニング及びドライクリーニングすることで、スーツを長持ちできると考えてしまいますが、クリーニングによって引き起こされる弊害があります。
生地へのダメージが大きい
クリーニングすることで、衣類が元の状態に戻ると認識しがちですがこれは間違いです。
例えば、生地の元となる糸はたくさんの繊維を撚って作られており、水に濡れることで繊維が膨らみ、撚りが緩くなってしまいます。
また、ウール素材は動物の油がコーティングされていることで高級な風合いを出していますが、有機溶剤によって少しずつ油分が抜けていき、風合いが損なわれていきます。
そのため、スーツの寿命を最大HPで例えると、クリーニングすることで100だったものが95、90と減っていくイメージです。
つまり、スーツを長持ちさせるには、クリーニングの頻度を最小限にしつつ、清潔さを保つ必要があります。



ただし、クリーニングせずに放置していると、蓄積された汚れが生地に固着して傷むため、あくまでバランスが大切です



夏場のスーツでもない限り、1シーズンに1回の頻度が丁度よさそうだね
意外と費用がかかる
それなりのお店でクリーニングした場合、コート6,000円、スーツ4,000円、シャツ500円程度の費用がかかります。
例えば、コート2着、スーツ3着、シャツ5着をクリーニングした場合、合計26,500円となり、結構な負担となります。
かといって安いお店は早さや手軽さが売りであり、結果として生地へのダメージがより大きくなる傾向があります。
一方、個人店などは、一着一着を丁寧に仕上げるため、衣類へのダメージを最小限にすることが可能ですが、手間と技術を要する分費用は高額となります。
そのため、クリーニングするにはそれなりの費用がかかることは致し方無いことです。



新しい服を買うとその分クリーニングする数が増えるので、所有するアイテムは厳選する必要がありますね



特に、高級な服はクリーニング費用も高額になるから要注意だね
クリーニングの頻度を減らす方法
衣類へのダメージ及び費用を抑制するため、クリーニングの頻度を減らす必要性があります。
しかし、頻度を減らすということは、汚れが衣類に残存しやすくなるため、その分日々のメンテナンスでケアする必要があります。
メンテナンスを怠ると、汚れの蓄積による生地の劣化、臭い発生の原因となるため、以下の方法を必ず実践してください。
着用後のブラッシング
家庭で水洗いできない衣類は、着用後にブラッシングすることで清潔さを保つことができます。
ブラッシングは、生地表面に付着した埃や汚れを除去するだけでなく、繊維の向きを整えることでテカリの防止及び風合いを維持する効果があります。
ブラッシングの頻度は、着用後に毎回行うことが理想ですが、週一回でも十分効果はあります。
また、ブラシはウール素材用の豚毛ブラシ、カシミヤやシルクのようなデリケート素材用の馬毛ブラシがあれば十分です。
なお、値は張りますが平野ブラシの馬毛ブラシは、両方の素材に用いることができ、ブラッシングできる面積も大きいためオススメです。



三年前に平野ブラシを25,000円で買いましたが、結果として良い買い物だったと思います。



クリーニング代を節約できると考えれば安いものだよね
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衣類スチーマーを使う
定期的にブラッシングをしても、衣類に臭いや皺が出ることがあります。
そのような時は、衣類スチーマーを使うことで、衣類の除菌、脱臭及びしわ取りすることができます。
こちらはブラッシングのように毎回行う必要はなく、衣類のローテーションが組めていれば2~3ヶ月に一回で十分です。
むしろ、高頻度でスチームを当てると衣類に負担がかかるため注意しましょう。
また、シルクやキュプラ等の素材は水に弱く、繊維が縮む恐れがあるため、スチームする際は当て布が必須です。
スチーマーについては、アイロンに付属しているものは蒸気が弱いため、スチームに特化したものを購入しましょう。



私はパナソニックの衣類スチーマーを利用していますが、タンクの容量が大きくて蒸気もたくさん出るのでオススメです。



でもこの間、Amazonで業務用のガーメントスチーマーを調べてたよね
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地肌への接触を最小限にする
汚れや埃は外側に付着するものですが、衣類を着る以上、汗や皮脂など内側に付着する汚れにも注意する必要があります。
そのため、家庭で水洗いできない衣類については、地肌との接触を最小限にする必要があります。
例えばスーツの場合、ジャケットは内側にシャツを着ているため無問題ですが、課題となるのはスラックスです。
スラックスについては、通常より長い靴下(ロングホーズ)を履き、下着もロング丈のボクサーパンツ等を履くことで、下半身を下着で覆うことができます。
また、この2つのアイテムは冬に着用すると非常に暖かいため、実用性の観点からもオススメします。



他にも、マフラーを巻く時はトップスはタートルネックにしたり、
ニットの下には長袖のインナーを着ることがありますね。



洗濯できない衣類は洗濯できる衣類で保護してあげるって感じかな
おわりに



以上、クリーニングとの向き合い方について、私なりにまとめてみました



日々のメンテナンスで衣類をケアしつつ、たまにクリーニングすることで清潔さを保つことが重要ってことだね



そうだね
クリーニングの頻度を減らして節約した分、たまにクリーニングする時は丁寧な仕事をするお店にそれなりの金額を払うことも大切だね



ちなみに、にのまえ君はどの程度の頻度でクリーニングしているの?



基本は1シーズンに1回だけど、一部の衣類はクリーニングを怠った場合の劣化具合を確認したいから、3年以上はクリーニングしてないね



汚いから早くお店に持って行ってよ…
それではまた。




